イベント情報

日本医学交流協会医療団では、健康や医療に関する
市民向けの公開講座を毎年開催しております。 ぜひご参加下さい。

第13回公開講座 市民健康の集い 特別講演「子どもの食物アレルギー」

質疑応答

 



Q:小学2年生の娘、アレルギーによって鶏卵を完全除去しています。アレルゲンを少しずつ食べさせる「経口免疫療法」が話題になっていますが、何歳までに始めるのが適切でしょうか。
A:アレルギー体質が強い学童期のこどもの場合、一般的には完全除去だけを続けて完治する確率は低く、「経口免疫療法」はできるだけ早い時期に始めたいところほうがいいです。最初から「卵1個食べる」と設定してしまうより、もっと少量の目標を設定すれば、取り組みやすくなるでしょう。


Q:アトピー性皮膚炎の治療に関してステロイドの使用の話が出てきましたが、ステロイドの副作用は心配ないのでしょうか。
A:ステロイドの副作用のほとんどは、内服や全身投与、長期使用によって発症する副作用なので、塗り薬として使用する限りは、副作用の心配はほとんどありません。必要なときに、十分な量を使用すれば、早く治癒するので短期間の使用で済むことになります。


Q:こどもの皮膚ケアをする際、どういった石鹸を使えばいいのでしょうか。
A:市販のボディソープなどでも十分です。ただし、ボディソープをそのまま肌につけると刺激になってしまうので、じゅうぶん泡立ててから使用するようにしてください。


Q:保育園に勤務しています。特定の食物を食べて口のまわりに赤味ができたとき、医師からは「食べさせても良い」という指示があったのですが、どういう点を保護者と確認しあったほうがいいでしょうか。
A:医師からの指示があればそれにしたがっていいと思います。食物アレルギーは、皮膚についた箇所が赤くなるという症状の出方もあります。小さいこどもは口周りを汚すことが多いので、それが原因で発症するとすれば、除去する必要はないでしょう。保護者との確認事項としては、口周りへの付着を避けるために、ワセリンを塗るなどの対処法を話し合うことがいいと思います。

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